『フィリピンの人は基本的に甘党なんです』
7 月18日
【世界のビスケットライフ】 『フィリピンの人は基本的に甘党なんです』 フィリピン発/ガウさんの場合(後編)

* * *
──ガウさんがフィリピンで暮らしてらしたのは?
5歳から12歳の7年間です。
──具体的にどうですか、フィリピンのお菓子事情ってのは……?
甘い! 一言で言うと、とにかく甘いですね。フィリピンの人は基本的に甘党なんです。
暑い国だから、疲れを癒すために。
ヴァンソン:いいなぁ~、ボクもその点ではフィリピン人だ(笑)
──焼き菓子にはどんなのがあるんですか?
『Otap(オタップ)』ってのがあるんですよ。これがとにかく観光でフィリピンに来る人にも人気で、何て言うんだろ……「うなぎパイ」! あれと同じ。

──あぁ、生地が層状になってる……つまり「パイ」ですね。
ううん、パイじゃなくて、クッキーとかビスケットみたいな……
──あ、日本ではあぁいうのも「パイ」って言うんですよ。もちろん、ケーキっぽいアッ プルパイとかミートパイみたいなのもパイなんですけど。
ヴァンソン:森永だと『リーフィー』とか、あぁいうのでしょ?
そうなんだ!? それに砂糖でコーティングしてあって……色んなメーカーのがあるんだけど、それが全部『Otap』。セブ島のお土産では定番ですね。
あとは『Sky Flakes(スカイフレークス)』って言うのもすごく人気があります。バターを塗って食べたりするんですけど、塩味で、チーズとお酒によく合いそうな……クラッカー?

──クラッカーはクラッカーみたいだな。森永製菓だと『小麦胚芽のクラッカー』って 言うのがあって、色々のせればオードブルになったり、もちろんそのまま食べても美味しいんだけど。
これです! これの四角いの。
それで作った「Cream」じゃなくて『Cleam』ってのがあって……
──はい?「L」「R」の聞き分けって、私も含めて日本人は不得意なんですよね。
牛乳から出来る「cream」じゃなくて、『Cleam』。「R」が「L」になってるの。これは、2枚の『Sky Flakes』の間に「cream」が挟まってて、フィリピン人の発音が訛ってるから、わざと『Cleam』って表記になってるの。
あとは煎った小麦粉をお砂糖と一緒に固めた『Polvoron(ポルボロン)』って言うのもあります。もともとはスペインのお菓子みたいですけど、フィリピンは昔、スペイン領だったので。

──あぁ、ナルホド。スペインの『Polvoron』は焼き菓子だけど、お話を伺う限りフィ リピンのは「らくがん」に近いものかも知れませんね。ちなみに焼き菓子以外では?
餅米とかを使ったのが多いですね……プリンの固めたバージョンとか。これは日本で言うプリンと同じ味で、手でつまんで食べられるの。『Kutsinta(クッチンタ)』って言うんですけど。
──おそらく中華料理やタイフードにもある「蒸し餅」のたぐいなんだろうなぁ……
他にも餅米の粉をココナッツミルクで練ったお菓子に『Bibingka(ビビンカ)』とか『Puto(プト)』って言うのもあります。こういうのを「カペ(コーヒー)」に浸けて、吸収させて食べたりします。向こうのコーヒーは子供でもブラックで出てくるんで、これで甘くして。
あとは日本のおはぎとチマキが一緒になったみたいな『Suman(スーマン)』ってのもありますね。これに向こうの人はお砂糖を付けて食べるの! しかもコーラ飲みながら(笑)!
──すごいな。それはご飯として? おやつとして?
「merienda(ミリエンダ)」ですね。フィリピンでは10時とシエスタの後の3時に間食を取るんです。
──確かにそのボリュームは「おやつ」と言うより「間食」ですね……で、シエスタがあ るんですか?
昼間は暑いから、ほとんどの人は活動してないですね。お店は閉まっちゃうし、バスの運転手さんもどこかで寝てたりします。
ヴァンソン:南フランスでも都市部ではないけど、田舎の方に行くと昼過ぎから3時くらいまでは一旦お店閉まってますよ。さすがに寝てはいないけど、これもシエスタの名残なんだと思う。

──ふ~ん。45分のお昼休みの後は、ウトウトしながら午後の仕事をするのがジャパニー ズビジネスマンのライフスタイルなんですけどね(笑)。てことは、フィリピンではお昼ご飯を食べたら、そのままシエスタに突入しちゃうんですか?
そんなことはないです(笑)
──ですよね~(笑)
ランチを食べて、そのあとテレビとか観てると、いつの間にか寝ちゃってるみたいな。
──あぁ~、ナルホド……いやしかし、同じアジアとは言え知らないことばっかりだなぁ。
あぁ、そうだ! フィリピンで食べてたお菓子、まだありますよ! 『マリー』!
──え?『マリービスケット』ってフィリピンでも売ってるの?
すごい人気ですよ。わたしも子供の頃からよく食べてました。日本と一緒でしょ?
* * *
食べたことはなくてもどことなく懐かしいフィリピンの「おやつ」。生活習慣も気候も似ているようで全く違う空の下で、今日も『マリービスケット』とカペのミリエンダが楽しまれてるんだなぁと思うと、フィリピンはぐっと近い国になった気がしました。
さて、次回はどの国の方にお話を伺いましょうか? ではまた次のレポートで──
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管理人ごあいさつ
この度、念願叶って「ビスケットカフェ」をオープンしました、通称マスターです。ここではビスケットが大好きな方々と交流を深めながら、誰もが知っているビスケットの、まだまだ知られていない楽しみ方を共有していくスペースにしていければと思っています。お仕事に、家事に、子育てに忙しいみなさんの憩いの場になれれば──わたしたちは考え、その思いは「ビスケットカフェ」になりました。
キャラクター紹介
「ビスケットカフェ」を経営するバリスタ。子供の頃から焼き菓子全般を好み、お菓子の家に本気で憧れていた。2時の休み時間はキャラメル・エスプレッソと『マリー』で一息つくのが日課。美味しいだけじゃないビスケットの魅力を広めるためにカフェを開店したが、実はまだそれほど詳しくない。
担当:世界のビスケットライフ
ビスケットカフェでアルバイトをしている自称・絵本作家。自他共に認めるビスケットおたくで、チョコペンを使った『DEAR』の表情アレンジは芸術家レベル。イライラ防止にマンナでカルシウムを補う健康志向の27歳。
担当:ビスケット文化部
マナの「早耳レポ」
ビスケットカフェの常連。最近、ビスケットの栄養価と食べやすさに興味を持ち始め、効率の良い携帯食品としての可能性を独自に研究している。憧れは「ちびっ子たちのファッションリーダー」になること。自称・コピーライターだが、本業は声優。
担当:鈴村健一の「しりとりコピーで10,000人♪」







コメント (1)
『ポルボロン』パルケエスパーニャ(志摩スペイン村)で食べて填まりました!
口に入れた時のほぐれ感と、焼き菓子なのに(?)なんとなくしっとりしている感じが新鮮でした。
いろんな国のお菓子事情、楽しみにしています(^^)
投稿情報: ユカ | 2008/11/03 20:38